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口の中は、体の外 新井一徳

チャレンジャー: 新井一徳
目標 :一人でも多くの人に健康な歯を(最初のページから読む

口の中は、体の内側か、外側か。

実は、顔の皮膚から直接繋がっていく「口の中」は、医学的には「体の外」に位置付けられています。

手のひらに菌が付着していても「菌が体に侵入した」という事にはなりません。
逆に、切り傷ができ、菌が体に侵入したら、免疫機構が働き、菌を排除しようとします。

口の中も「体外」である以上、同じ事が言えます。
口腔内に細菌がいても、通常はそれらを排除する働きが起きません。

しかし、体表面と条件が違うのは、口腔内には

  • 湿度(唾液)
  • 温度(体温)
  • 食べカス(菌のエサ;糖)

があり、細菌が繁殖するのに適しているという点です。

菌が多ければ多いほど、害が起こるリスクが高まります。

では、口の中にはどのくらいの細菌がいるのでしょうか。

なんと、口腔内には、少ない人でも約1000億個以上の細菌が存在します。
清掃が全く行き届いていない口の場合は、菌の数が1兆個を越えるというデータもあります。

そして、菌の種類においては、こちらも個人の口腔内環境により差がありますが、
およそ300〜700種類の細菌が常在しています。

……たくさん、いますね。
もはや、イメージが湧かないレベルです。

ただでさえ数が多いこの細菌群、私達が寝ている間に、さらに増加します。
就寝中は口腔内が乾燥し、増殖しやすい環境になるため、起床時は1日の中で最も菌が多くなります。

口腔内の常在細菌(いつも口の中に居るたくさんの菌達)は、ほとんどが毒性が低く、害を及ぼしにくいものです。
むしろ、この常在細菌により、免疫の均衡が保たれているというメリットもあります。(詳細は今回省きます)

しかし
このなかに…

  • 虫歯を作る菌
  • 歯周病を引き起こす菌
  • 口臭の原因となるガスを産生する菌
  • 肺炎を引き起こす菌

など、害を及ぼし得る菌が混在しています。

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この記事を書いた人

新井 一徳

昭和60年 12月7日 群馬出身。日本大学松戸歯学部卒業(24歳)

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