前回は、過去の記憶が今のコンディショニング(前提となる枠組み・条件づけ・思い込み)を決めており、人は放っておくと過去に生きてしまうという話でした。
前回記事はこちら
そこで今回は、過去の繰り返しではなく、新しい未来を切り拓いていくためにはどうしたらよいか?について、お話ししていきたいと思います。
これには「ゴール設定」が、大きな役割を果たします。
ゴール設定は、「第2回」何で目標(ゴール)を持たなきゃいけないの?~目標設定が必要な理由~でも説明しましたが、実はもっともっと奥深いものなのです。
まずは今までの復習から入ってみたいと思います。
ゴール設定により認知が変わる
この世の中は情報で溢れています。
それらの膨大な情報を、人間は全て把握しているわけではありません。
人間が把握できる情報は、ごく一部だけです。
これはどんなに頭が良い人でも、脳の仕組み上、同じです。
では、いったい何を基準に情報を「把握=認知」しているのか?
答えは「今の自分にとって重要な情報」です。
脳は今の自分にとって重要な情報のみ認知するよう、「フィルタリング」しているのです。
このフィルタリングされたものが、見えているけど見えていないもの、すなわち盲点(スコトマ)です。
そして、このフィルタリングシステム自体のことを「RAS(ラス:網様体賦活系)」と呼んでいます。
今の自分にとって重要な情報しか認知できないということは、そのままだと「昨日もしくは今日大事なものだけしか認知できない」ことになります。
また、未来ではなく、「過去と現在において重要な情報しか認知できない」ともいえます。
そこで、新しい未来を切り拓いていくためには、今の自分にとって重要なものを変える手段が必要です。
それが「ゴール設定」なのです。
1ページ 2ページ