前回は「仕事のみ追いかけ続けて家族がバラバラ!?」というお話しでした。
※前回記事はこちら
今回は、「【ゴール達成=成功】ではない!?」というお話です。
「成功=他人からの評価」
まず、「成功」という言葉の定義を見ていきたいと思います。
“せい‐こう【成功】の意味
[名](スル)
1 物事を目的どおりに成し遂げること。「失敗は成功の母」「新規事業が成功をおさめる」「実験に成功する」2 物事をうまく成し遂げて、社会的地位や名声などを得ること。「写真家として成功する」
3 ⇒じょうごう(成功)
出典:デジタル大辞泉(小学館)”
となっています。
特に2の「物事をうまく成し遂げて、社会的地位や名声などを得ること」に注目してみましょう。
この「社会的地位や名声などを得る」というのは、「他人からの評価」を意味します。
つまり、成功という概念には「他人からの評価が含まれる」といえるのです。
成功しても「自分が幸せだと感じていない」なら、意味がない
ということは「ゴール達成=成功」だとすると、「社会的地位や名声などを得るためにゴールを設定するのか?」ということになってきます。
もちろん、人間は一人では生きていけない以上、他人に認めてもらうことは大事なことではあります。
しかし、他人の評価ばかり追いかけ続け、前回のコラムで出てきたバランスホイールが崩れてしまうと、
「自分がそれで幸せであるのか?」
という1番大事な点が抜け落ちてしまうのです。
だから成功ではなく「人生のゴール」と言っている
だから我々、認知科学に基づくコーチングを学んだ人間は「成功」という言葉をあまり使わず、「人生のゴール」という言い方をしているのです
功なり名を遂げてどんなに世間から高く評価されたとしても、自身が成し遂げたことに心から満足できなければ、それは決して「幸せ」な人とはいえません。
ここで「幸せ」という言葉が出てきました。
「幸せの定義」は人により当然違うことでしょう。
ある人は「〇〇を手に入れたら幸せ」、またある人は「〇〇の状態になったら幸せ」などなど・・・
しかし、生まれや育ちに関係なく、人間にとって共通しているのは「自分にとっての幸せを求めている」ことです。
しかし、そうは言っても、なかなかそれが自分自身ではわからないこともあります。
そこで、「自分にとっての幸せに繋がるようなゴール設定をお手伝いすること」も私の仕事の一部であり、パーソナルコーチングや研修を通じて行っています。
「人生のゴール達成=あなたの幸せ」であること
今回のまとめですが、
- 「他人の評価に捕らわれず、自分自身が本当は人生で何を望んでいるのか?」
- 「あなたのゴールは、あなたの幸せに向かっているのか?」
この視点は、心に留めておきたいものです。