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「第14回」 ゴール次第で、今の問題がどうでもよくなる!?~ゴール設定の奥深さ⑦~ 菊池教泰

コラムニスト: 菊池教泰
コラム :いつ何時だって最高だ!(最初のページから読む

新年あけましておめでとうございます。

早いもので、このコラムも連載半年近くとなりました。本年も、みなさまの人生にプラスになるようなコラムを連載して参りたいと思います。よろしくお願い致します。

前回は「【しなければならない】という意識は、あなたのパフォーマンスの最大化を阻む!?」というお話しでした。
※前回記事はこちら

今回は、「ゴール次第で、今の問題がどうでもよくなる!?」と、また【ゴ―ル設定】の話に戻りたいと思います。

裏を返せば、それだけ人間にとって、この【ゴール設定】の影響が大きいのです。

今回の「今問題だと思っていることが、ゴール次第でどうでもよくなり、問題自体が変わってしまう」

とは、いったいどういうことなのか?

みなさんにこの臨場感を得て頂けたらと思い、2018年が明治維新から150年にあたるそうで、明治維新の重要人物である西郷隆盛の若き日の逸話を引用したいと思います。

賄賂を贈っている役人を一掃したい

西郷隆盛は若い時から、正義感が非常に強かったとのこと。

18歳当時に赴任した群奉行所は、賄賂が横行。

自分たちが賄賂をどれだけ取れるかが、奉行所内の能力のモノサシとなっている中で、西郷一人が絶対に不正をせず、貫き通していました。

当然、先輩たちからは不評を買い、孤立していきます。

そんな中、薩摩藩主が島津斉彬という人物に変わりました。

この島津斉彬は、幕末きっての名君として周囲から慕われており、身分に関係なく、西郷隆盛らを見出した人物として有名です。

藩主になった島津斉彬は、「藩の政治について意見のある者は、直接封書で意見を差し出すこと」を全部下に通達しました。

西郷は喜び勇んで、奉行所内の不正について書かれた封書を、島津斉彬に送ります。

ところが、それについて返答がない。

西郷は憤りを感じていました。

しばらく経った後、島津斉彬に城に呼び出されて言われた内容は、

「おまえは、自分の意見書が採用されないものだから、わたしを無能力な藩主だと思っているのだろう。
若いおまえにすればそうかもしれない。
しかしわたしの考え方はちがう。
わたしは、おまえのいう郡奉行所の汚職を改革するためにも、藩全体が大さな目標を持たなければだめだと思っている。
目標とは何か。
薩摩藩は薩摩藩のために生きていくのではない。
日本のために生きていく。
それには、やはりいまの世界情勢をしっかりと知り、その中で日本はどうすべきなのか、徳川幕府はどうあるべきなのか、その中における薩摩藩はどうあるべきなのか、そういう段階的な目標の設定が必要なのだ。
それを抜きにして、ただ不正をただそうということだけに狂奔するのは、力の無駄遣いだ。
わたしが、薩摩藩という”井戸の中のカエル”から、もっと大きな海の生き物に変われというのはそういう意味だ。分かるか?」

引用:将の器 参謀の器 あなたはどちらの”才覚”を持っているか
童門 冬二(青春出版社)

こういったやりとりの中で、「日本国家にとってのゴール設定、薩摩藩のゴール設定」といった視点が入り、西郷のゴール設定が変わって「日本国家の在り方、それに伴う薩摩藩の在り方が問題」となり、問題の次元が変わっていったとされています。

つまり、西郷の問題は、

【旧】「自分は正義を貫き、奉行所内の不正を正すことが重要」

ということから

【新】「日本国家はどうあるべきか、薩摩藩はどうあるべきか」

に変わってしまった。

別の表現をすると、

「ゴールの抽象度(物事の視点のレベル:Levels of Abstruction)が上がった」

ともいえます。

この抽象度については、また別の機会に述べたいと思いますが、ゴール設定により、「今悩んでいた問題がどうでもよくなる」とは、このような状況をさすわけです。


この記事を書いた人

菊池 教泰

あらゆるみなさまの心と向き合い、その人らしく輝くための目標達成のお手伝い・サポートを「こころの教育家」として行っている。

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