前回は「ゴール次第で、今の問題がどうでもよくなる!?」というお話しでした。
※前回記事はこちら
今回は、「そのゴールは強い感情が沸き起こりますか!?」というお話です。
人は「心の中の映像」に引っ張られる
認知科学に基づくコーチングでは、
「言葉、映像、感情(情動)」
という3つの軸で人間は思考する(セルフトーク)と言われています。
特にこの中の「映像」は、自身の行動を引っ張ってしまうのです。
例としては、スポーツがわかりやすいでしょう。
スポーツで、自分がミスをした映像ばかり見せ続けられると、無意識部分にその映像が刷り込まれ、最大のパフォーマンスが発揮できなくなります。
悪い映像に自身が引っ張られてしまうからです。
どこが悪かったかを把握するために、ミスした映像を一度は見る必要がありますが、何度も繰り返し見ることはお勧めできません。
逆に良いプレイをした映像を見続けることで、そのプレイを再現できる確率が高まります。
私自身も柔道で体験してきたことですが、「映像(イメージ)で出来ないことは、現実でもできない」ことを、多くのスポーツ選手が実感しているでしょう。
このように「脳と心と身体は繋がっていて一体のもの」なのです。
これは何も、スポーツの場面だけに限りません。
みなさんの普段の生活において、「心の中を多く占めている映像(ドミナントピクチャー:支配的な映像)」は、どのようなものでしょうか?
みなさんの人生は、自身の心の中にある「強い映像」へと誘われているのです。
強い映像とは「感情が乗っている映像」である
以上のことから、もし普段の行動が、望む結果に繋がっていないのならば、「代わりの映像(リプレイスメントピクチャー)」を自身に送り込む必要があります。
代わりの映像を送り込むには、どうしたらよいのでしょうか?
「ヴィジュアライゼーション(またはヴィジュアリゼーション)」を行うのです。
ヴィジュアライゼーションとは、本来は目には見えていない「望む未来」を、まるで今見えているかのように「視覚化する技術」です。
視覚化された望む未来を、何度も繰り返し見ることで、「自身に刷り込む」のです。
しかし、ただ単に映像を何度も送り込むだけでは、今までに代わる映像とはなりません。
それは映像が「弱いから」です。
では、「強い映像」を作るにはどうしたらよいのでしょう?
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