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「第19回」あなたの信念は誰がつくった!?~信じるもので何を達成できるかが決まる~ 菊池教泰

コラムニスト: 菊池教泰
コラム :いつ何時だって最高だ!(最初のページから読む

前回は「人は同じモノを見ても、違うモノを見ている!?~脳のフィルターシステム~」というお話しでした。
※前回記事はこちら

今回も「人間の認知機能」についてで、「あなたの信念は誰がつくった!?~信じるもので何を達成できるかが決まる~」というお話です。

認識パターン=信念

人はそれぞれ、

「これは、こういうものだ」
「あれは、ああいうものだ」
「私はこういう人間だ」
「他者に対して、このように振る舞う」

という、身につけている「認識パターン」があります。

そして、認識パターン=信念といえます。

一般的に「信念」という言葉の意味として

① 固く信じて疑わない心。行動の基礎となる態度。
② 神仏を固く信ずること。信仰。

大辞林 第三版より

です。

①の意味、「固く信じて疑わない心」が、「その信念に見合う認識パターンをつくりだしている」のです。

前回、「脳のフィルターシステム(RAS:ラス)」のことをお話ししました。

前回は「知識と重要性」の観点から盲点(スコトマ)の話をしましたが、加えてもうひとつ、「信念も盲点をつくる」のです。

ある信念があると、その信念に見合わない情報が、認識できなくなります。

認識パターン(信念)の集合体=ブリーフシステム(信念体系)

この認識パターン(信念)の集合体のことを、認知科学コーチングを学んだ私たちは、「ブリーフシステム(信念体系)」と呼んでいます。

ブリーフシステムは、物理的に存在するわけではなく、人間の「認知機能」としてマインド(脳と心)が持つ仕組みです。

このブリーフシステムが、みなさんの「無意識の行動と判断」を行い、パフォーマンスを決定しているのです。

あなたのブリーフシステムは誰がつくった?

しかし、このブリーフシステムのやっかいなところは、判断基準が「過去」ベースであること。

もう少し詳しく言うと、「みなさんが過去に受け入れた言葉」によって、決められているのです。

「これはこうだ」「あれはああだ」と他人から言われた例もあれば、自分自身の体験から受け入れた例もあるでしょう。

そして、ある信念が確立されたら、信じた通りに振る舞うようになります。

その人の持っている「潜在的な可能性」で振る舞うわけではないのです。

脳のフィルターシステム(RAS:ラス)の観点からも、何を信じているかで、入ってくる情報が変わってしまうことから、「あなたが何を信じるかによって、あなたが何を達成できるかが決まる」といえるのです。

最後に例を述べたいと思います。

ヤング・シャフル走法

みなさんは、「クリフ・ヤングさん」という農夫の男性をご存知でしょうか?

1983年に開かれたシドニー・メルボルン・ウルトラマラソン。

このマラソンは、走行距離約900kmと世界一過酷なウルトラマラソンですが、当時61歳だった彼は農夫の恰好をしたまま参加し、何と2位に1日半という大差をつけ優勝しました。

なぜそんなことが出来たのか?

それは「途中で休むということを、知らなかったから」なのです。

別の言い方をすると、「ずっと走り続けるものだと信じたことによって、圧倒的な結果を生み出した」のです。

今日では、この走法は効率がいい走り方であると考えられ、「ヤング・シャフル走法」と名付けられているそうです。


この記事を書いた人

菊池 教泰

あらゆるみなさまの心と向き合い、その人らしく輝くための目標達成のお手伝い・サポートを「こころの教育家」として行っている。

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