前回は「人は自分の扱い方を他人に教えている!?~自己評価と達成力⑤~」というお話しでした。
※前回記事はこちら
今回は「“モチベーションを高めないといけない”は本当!?~自己評価と達成力⑥~」というお話です。
モチベーションとは?
よく経営者や管理職層、そしてスポーツ指導者の方々から「部下や選手のモチベーションを高めないといけない」というような言葉を耳にします。
このモチベーションという言葉は、日本語でよく「動機付け、やる気」と訳されますが、動機付けに関しては、
「内発的」
「外発的」
の2つがあると考えられています。
モチベーションを高める必要があるというのは、どういう状況なのでしょうか。
モチベーションが必要ということは、「内発的:自分がやっている(自己責任がある)」ではなく、「外発的:他人からやらされている(自己責任がない)」ということを疑うべきです。
そして、自身のゴールは何なのか?を再考する必要があるでしょう。
この「2つの動機付け(内発的、外発的)」については、以前のコラムで2回に渡って書きましたので、ご覧頂けたらと思います。
モチベーションが必要なのは、やりたいことをやっていないから!?
モチベーションについて、さらに深堀りした内容を
拙著「あなたのゴールを達成する!/開拓社で、記載していますので、下記に引用したいと思います。
“「モチベーション」という言葉ですが、「モチベーションの高め方」等のセミナーも多いので、みなさんもよく耳にする言葉の一つかもしれません。
実は、私たち認知科学コーチングを学んだコーチには、「モチベーション」という概念がありません。
例えば、みなさんはゲームや読書、楽器の演奏等、何でもけっこうなのですが、時を忘れるほど夢中になった経験はありませんか。
あった場合は、そのときにモチベーションということを考えたでしょうか。
逆になぜ、今からやろうとするそのことに対して「モチベーション」が必要なのでしょうか。
「モチベーションが必要」ということは、「やりたいことをやっていない」ということを意味しているのです。
ただ、「そうはいっても、人間は飽きる生き物なので、最初は夢中になっていても、そう長続きはしないよ。だからモチベーションは必要なんだ」という声もあるかもしれません。
では、例えばみなさんが普段、当たり前に行っている「歯を磨く」ときに、「モチベーション」が必要となるでしょうか。
普通、当たり前に行っているので、そのようなことを意識したことがないにちがいありません。
このことからも、「モチベーションが必要」ということは、その対象が「みなさんにとっての当たり前になっていない」ということがいえます。
特に仕事において、「モチベーションが必要」という場合、みなさんは一体なぜその仕事をしているのか、自身の「ゴール」を一度振り返ってみてほしいと思います。
引用:超一流アスリートのマインドを身につけて あなたのゴールを達成する!
菊池教泰 著”