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「第4回」コンディショニング(既存の枠組み)を疑え!?~思い込みが達成を阻んでいる~ 菊池教泰

コラムニスト: 菊池教泰
コラム :いつ何時だって最高だ!(最初のページから読む

前回は、「ロックオン(集中)・ロックアウト(見えなくなる)」という人間の認知機能をベースに、「現在見えていない・認識できていない盲点(スコトマ)が自身の可能性を閉ざしている」というお話をしました。
前回の記事はこちら

今回もその続きです。

まずはトップ画像にご注目ください。

これはベルギーの画家である、ルネ・マグリット作の「イメージの裏切り(The Treachery of Images)」(1929年)という絵です。

これはパイプではない=パイプ以外の可能性を秘めている

パイプの下にフランス語で「これはパイプではない(Ceci n’est pas une pipe)」という文字が記載されています。

「えっ!? どう見たってパイプでしょ!? 」という声が聞こえてきそうです。

しかし、マグリットによれば、「これは、パイプのイメージ(絵)であって、パイプそのものではないから『これはパイプではない』のだ」、と。

そりゃそうだ、という感じでしょうか(笑)

当然のことを言っているようですが、実はこのことは、我々の日常においても重要なことを示唆しています。

これを「パイプだと認識した瞬間(ロックオン)」から、「パイプ以外の見え方が除外(ロックアウト)」されるのです。

これを「言語束縛」と呼んでいます。

言語束縛

いわば、「言葉に可能性が縛られてしまう」のです。
これが盲点(スコトマ)を生みます。

しかし逆に、「これはパイプではない」とすると、「パイプじゃなければ、何だ?」とパイプではない可能性を考え、探し始めます。

言語束縛も含めた、「前提となる枠組み・条件づけ・思い込み」を「コンディショニング」と呼んでいます。

前回記事でいうなら、「Q.○は何個あるでしょう?」に、最初からロックオンし、☆を見えなくさせているのは、コンディショニングが働いているからなのです。

「もう見た、知っている」など、何かを理解したつもりになると、他の可能性はすべて排除されます。

「これは、こういうものだ」と決めつけてしまうと、それ以上の情報が入ってこなくなるので、「他の情報が存在してないかのように思い込む」のです。

これは自身の潜在的な力を引き出す側面からも、非常におそろしいことです。

「不良の生徒」 = 悪いやつ !?

例えば、「不良の生徒」と聞いて、みなさまは何を想像しますか?
「不良の生徒=みんなに迷惑をかける、悪いやつだ!」なんて決め付けてしまう事もコンディショニングといえます。

完全に何かを理解したつもりになると、もう他の可能性を探さなくなってしまいます。

人間のゴール達成の見地から、「考えられること・認識できることが、達成できることの限界を決定する」という側面があります。

自分自身に対するコンディショニングにより、考えられること・認識できることが、狭められているとしたら、とてももったいないことですよね。

日本人は特に「前提となる枠組み」からスタートしたものを、改善や改良を加えて、「最適化」することを非常に得意としています。

「ガラケー」 = イノベーションを起こしづらい

例えば、それが携帯電話の場合、日本国内で独自の発展を遂げた「ガラケー」に象徴されます。

しかし、どんなに改善と改良を加えても、ガラケーという枠組みでは、「携帯電話の枠組み」を超えられないため、「iPhone」のようなイノベーションを起こしづらいのです。

これは日本の教育の中に「既存の枠組みや常識を見直し、疑問を持って、自分で物事を考えること」のようなものが入っていなかったことも、要因の一つであると感じます。

日本では「1+1=2」に代表されるような、「答えが一つしかない問題を解く」ことが主流です。

「○+□=2」のように色々な可能性を自ら考えることや、「△△の定理・公式」を疑問にもち、調べることなどは、どうしても「受験」というゴールを達成する上では、難しいところがありました。
(現在、「アクティブラーニング」で、この部分を埋めようという動きが、活発化しています。)

しかしこれは、何でもかんでも、むやみに全てを否定する、ということでは当然ありません。

自分の枠組みを超えたゴールを設定する事ができているか

重要なのは、「ほかに大事なことを何か見逃してないか?」と、「自身で一度立ち止まって考えてみる」ことなのです。
その際に「判断の基準」となるのが、「自身のゴール」になるわけです。

今のあなたのゴールは、あなたの現状を改善と改良するだけのものになっていますか?
それとも、今までのあなたという枠組みとは、かけ離れたイノベーションを起こすゴールとなっていますか?

ぜひ考えてみて頂けたらと思います。

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この記事を書いた人

菊池 教泰

あらゆるみなさまの心と向き合い、その人らしく輝くための目標達成のお手伝い・サポートを「こころの教育家」として行っている。

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