アドバイザーの登場
ボクシング映画を作る!13週目。
先週に引き続き、プロットを繊細に明確に進めている。そして先々週にお話しした©️inemaのアドバイザー、吉田さんも加わってのプロット構築作業。
まずは今まで作り上げてきたストーリー、人物やその背景、考えうる登場人物、ボクシング界に実際に起こった出来事、入れ込みたいテーマ、どうしてもやりたいグッとくるポイントなど全てを話す。
考察する吉田さん。
そして、伝えた項目の気になるポイントをより深く詳しく聞いてくれる。
はっきり答えられるものもあったり、まだ曖昧だけどこうしたいと思っているとしか言えない部分もあったり。
一つ一つ丁寧に。
そして、僕らがはっきりとどうしたいか?がより明確になってきたところで吉田さんがポツリと、
「だとしたら、これが足りないのかもしれません」
僕らはただただ静かに
「あ…」
としか言えなかった。
それはとても的確であった。
ストーリーが激しく動いた!
僕らのプロットの骨組みにはまだ未完成な部分があった。ストーリーとしては一見完成されたものに見えていたが、それをどう伝える事ができるか?という部分がまだ足りていない。
僕らはどうやら事実をベースにするが故にその説得力に引っ張られていて、ストーリーがやや複雑でわかりづらくなっているようだった。
より明確に、シンプルに、ストーリーが自然と味わえるように。
骨組みの7割はそのまま活かしつつ、やりたいテーマ(お客さんがグッとくるポイント)が明確に伝わるように再構築。
すると、必然的に変わってくる登場人物の配置。
そしてさらに今後は
ボクシングというスポーツを題材にするということをより大切にしなくてはならない。そのスポーツの持っている特性や時間の流れ、ボクサーとしての生活が脚本上でしっかり滲み出ないと皆さんをボクシングの世界に誘えない。
僕らはストーリーを描く時に人間関係のドラマを描くわけだけど、どういった世界に住む人なのかという事がとても大切になってくるというわけだ。
今回の会議、開始1時間で、
物語が、登場人物が、激しく動き始めた。
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