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マニラでの滞在を振り返る(ラスト) 宮内勇輝

チャレンジャー: 宮内勇輝
目標 :「ボクシング映画」を2人で脚本、監督、出演で撮りたい(最初のページから読む

前回の記事

偉大なるエロルデ

マニラ滞在5日目の夜。
滞在最終日の夜はエロルデジム2Fにある試合会場にて試合観戦。

実は偉大な方とご対面していた。

ラウラ・エロルデ夫人。

ガブリエル・フラッシュ・エロルデの奥様であり、つまりマーティンさんのお母様。

ボクシングをやったこともないし観たこともなかった僕が、ラウラ夫人と一緒に写真を撮っている。

なんという話だ。

もちろん僕も偉大なるフラッシュ・エロルデはつい最近知った。
この記事を読んでくださっている方の中には、ボクシングが詳しくない方もいらっしゃると思うので、一応ご紹介までに、

「フラッシュ」(閃光)のリングネーム通りの超高速のスピードと堅実なボクシングテクニックで1960年から1967年にかけてスーパーフェザー級に君臨し、10度の防衛を成し遂げた60年代を代表する名王者。ノニト・ドネアの異名フラッシュはこの同国人の偉大な先輩エロルデからちなんで名づけられている。(ウィキペディアより)

戦績などなど詳しく載っている記事はこちら

日本にも何回も来ていて、親日家としても有名である。

ラウラ夫人は僕らに、日本には何度も一緒に訪れたこと、フラッシュが小坂選手(帝拳)と何度も戦ったこと、そして、あの日本のビッグプロモーター、帝拳の本田会長の若き頃の交流の話もしてくださった。

ご夫人の歩んできた道は全く想像を絶する世界。
偉大なフラッシュのご夫人も同じく偉大な方だった。
そして、”家族”をとても大切にされる方で、御座りになった席には次々と家族や親戚が挨拶に訪れる。
ご夫人の両サイドにはマーティンさんのお姉さん方がいらっしゃって、テーブルにはワインとご馳走が。僕らはそんなテーブルにお呼ばれしている。
本当に夢のようだった。

後夜祭

試合も終わり、会場を後にし、そのまま僕らは隣接するマーティンさんバーへ。

フィリピンのボクサー達は試合後8時間は起きていなくてはいけないという決まりがある。そうしなければ眼球にトラブルが生じると古くからの言い伝えがあり、それを守るために就寝しないのだ。

なので、この日デビュー戦KO勝利を収めたジェイが飲み物をみんなの元へ運んでいる。

バーではエヴァンの弟の誕生日ケーキが運ばれてきたり終始賑やかであった。

そして、
帰国の朝、最後に朝トレーニングをし、トレーナーの皆んなともお別れ。

そして、
ボクサー達と空港へ向かい、
“また必ず再開しよう”
と約束し、飛行機に乗った。

日本に到着し、
マーティンさんから”皆んな寂しがってるよ”とグループメッセージと写真があり、

すぐその後にこんな写真が

“チキンが来たら元気になった”

と。
なんとお茶目な方々。

これにてマニラ滞在記、第一弾終了。

とんでもない日々の連続だった。
人生が変わる出会いの数々。

僕は必ずここへまた戻ってくる。
そう自分にも誓いを立てた。

なぜ僕はマニラに行ったのか?

2018年始まって気づけば半年以上経っている。

年明けに打ち明けた今年最大の目標は?
というお声も頂いたりして、答えるのに困ってしまい申し訳なく思っている。

当初の目的であった”ビッグマッチ”を開催するというプランは今はもう無い。

あの企画は工藤と共に決めた企画だったので、工藤無しでそれを続けることは不可能だった。

書き上げた脚本を捨て、1から作り替える事に決め、企画も新たに進めながら、それまでの出会いを色々思い返しているうちに

“主人公をフィリピンへ渡らせたい”
と思い始めた。

海外に渡ってまでボクシングに挑む、
日本でもフィリピンでも一生懸命にボクシングにしがみつく。

そんな男を描きたいと。

そう思ってから色々決まるまでは信じられないほど早かった。
トレーナーのライアンに導いてもらい、現地ではマーティンさんにすべてお世話になり、行動を共にして下さった結城貴史さんとリナさん。そして、毎日ガードしてくれたボクサーや現地のトレーナーさん達。

本当にすべてが変わった奇跡的な旅だった。

帰ってきて今、脚本を書き続けている。

そんな甘いものじゃない。
すぐには書けない。

でも諦めず、一歩一歩前へ進めて行く。

もっと自分も身をすり減らして、この主人公と共に物語を紡いでいきたいと思う。

第一稿を書き上げて、
また新たにここで、

目標を発表できたらと思います。

今後とも応援頂ければ幸いです。


この記事を書いた人

宮内 勇輝

俳優として人生を賭けた瞬間を演じ切りたい。そして釘付けになるような映画を作る為に奮闘中!

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