twitter
facebook
RSS
アツイね!
いいね14

「第9回」落語のマクラと整体のマクラ 中野正雄

チャレンジャー: 中野正雄
目標 :『夢を叶える整体院』を開院する。(最初のページから読む

みなさんこんにちは、第9回目のコラムになります。

このコラムでは、現在は高齢者の介護の仕事をしながら整体の勉強を行っている私が、3年後に実家のある大阪に『夢を叶える整体院』という整体院を中心とした街のコミュニティーをつくるまでの(過去・現在・未来)出来事を過去に書いた日記を振り返りながら書き綴っています (現在は、半年程前の出来事を回想しながらのコラムになっています。)

<前回の記事は、こちらをご覧ください。>

人の体に触れるという仕事

整体は人の体に触れる仕事です。
人によっては人の体に触れる事が苦手な人もいると思いますが、私は初めから何の抵抗もなく人の体に触れる事が出来ていました。
それは多分、介護という仕事をしているからだと思います。

私が整体で行っている押圧整体という施術は、施術する人の手を作る施術だと言われています。現在100人整体も90人まで来ています。私にも施術師としての手が出来てきたのか、施術をしていると、手が温かい、手が柔らかいと言われることが増えてきました。
とても嬉しい事です。

施術をしている時に私は、施術を受けている人に言葉をかける事が多いです。その言葉がけの言葉が、とても優しいと言って頂けることが時々あります。
それは多分、私が施術をしている時にも無意識に、職場で高齢者の方々に話しかける時と同じように話しかけているからだと思います。
介護の仕事も整体の勉強に繋がっているのだと思いました。

最近は、職場で利用者さんの背中に手を添える時、施術をする事は出来ませんが、施術師としての手を添えながら、元気になって下さいという気持ちを添えています。
整体の勉強も介護の仕事に繋がっているのだと思います。

落語のマクラと整体のマクラ

先日、新宿末廣亭の深夜寄席(土曜日の夜に行われている若手の落語家を中心とした1,000円で観る事の出来る寄席)を観てきました。とても面白かったです。

寄席にはマクラという観客の気持ちを解きほぐす話があります。私はこのマクラが好きです。そのマクラには、その落語家さんの個性が出ていると思います。

私の整体にも、落語のマクラにあたるような、施術を行う前の話しがあります。(私のマクラは自分が話をするだけではなく整体に来て頂いた方にも話をして頂いています。)

私のマクラにも、整体を受けに来てくれた人の気持ちを解きほぐすという目的があります。初めからそのようにしようと考えていた訳ではなく、気付けばいつの間にかそのようになっていました。

でも、今はこのマクラがとても大切なものだと知り、これからもこの施術の前のマクラを大切にして行きたいと思っています。

(下の画像は、新宿三丁目にある「末廣亭」という寄席の写真です。)

引き出すきっかけになる整体

今日も二人の友達が整体を受けに来てくれました。お二人ともとても喜んで帰って行ってくれました。
整体に来て頂ける方は皆さん、大切なお時間を使って、僕の整体を受けに来て頂いています。本当にありがたい事だと思っています。

100人整体をしていると、必ず毎回、何らかの気付きがあります。
今日もまた新たな気付きがありました。

私が行う整体は同じなのに、どうして皆さんの反応がこれほどまで大きく違うのか?
それは多分、私が行なっている整体は、その人自身が持っているもの(本来持っている力、その人も気付いていないまだ使われていない隠された力)を引き出す整体だからなのだと思います。

正しく言えば、私が引き出すのではなく、僕は引き出すきっかけだけをつくっている整体なのだと思います。

その人が本来持っている、その人自身も気付いていないようなその人の力、それを引き出すお手伝いが出来ているのは、とてもありがたい事だと思います。

施術費に対する考え方/次の方の施術をさせて頂く為に頂くお金

3月から始めた100人整体も昨日までに97人の方に対する施術をさせて頂き、今月中には目標としていた100人の方々に対する施術が行える予定です。

100人整体が終わると、整体の検定を受け、検定に合格すれば、一回5,400円の施術費を頂く事になります。
この一回5,400円という金額の施術費を頂くという事が、僕の中ではずっと一つの壁になっていました。

それは多分、私が小学生の時に3年半行っていた新聞配達のアルバイト代が3,000円~10,000円であった事が関係しているのだとも思います。(お金を稼ぐのはそれだけの時間と労力をかける必要があるのだという考え方が僕には染みついているのだと思います。)

その壁を乗り越える為にどうしようと考えた時、その価格以上のサービス(施術)を提供すればいいのだと自分を納得させようといた時もありました。

実際に私自身、それだけの施術費(時にはそれ以上の施術費)を払いながら今の整体を受けていましたし、この整体にはそれだけの価値があると思っていましたが、いざ自分がお金を頂く時の事を考えるとまだ何か、心に引っかかるものがありました。

もし、僕私が生活をしていく為のお金に全く困っていなければ(一生食べていくのに困らないだけのお金があれば)、私が行う施術はずっとお金を頂かないで行っていってもいいと思う時もありました。しかし、今の私にとって、自分が生活する為のお金は自分で稼いでいく必要があるのが現実です。

そんな時、そして、100人整体を行い、私の施術を受けて、本当に喜んでくれている人達の姿を思い浮かべた時に、ふと次のような考え方が頭に浮かびました。

私の整体で元気になる事が出来る人がいるのであれば、もっと沢山の人に整体をさせて頂きたい、その為にはまず、私自身の生活が出来ていなければならない。

「私がAさんの施術で頂くお金は、これから先整体をさせて頂くBさんの為に頂くお金」、「Bさんから頂くお金はCさんの施術をする為に頂くお金」、と考えると、自分の中でお金を頂く事に対する抵抗がなくなりました。

私が、整体で施術費を頂くようになった時には、私が頂く施術費は、次の方の施術をさせて頂く為に頂くお金と考えたいと思います。そして、そのお金はそのような気持ちを持って大切に(ありがたく)使わせて頂きたいと思います。

日曜の夜の電話

毎週、日曜の夜20時45分位(NHKの大河ドラマが終わった時間)になると、自宅に(今は携帯電話に)実家の両親から電話がかかってきます。

これは、私が大学3年に実家(大阪)を出て一人暮らしを始めた時から、30年近く続いています。内容は「元気か?」「元気」、「変わった事は無いか?」「別に無い」という2,3分程度の事も多い電話ですが、毎週欠かさずに架かってきます。

昔は、「う~ん」と思う事もありましたが、今は私も大人になり、遠く離れて住む実家の両親の様子を知る事が出来るのでとてもよい事だと思っています。(たまに両親か電話をするのを忘れてきた時には、こちらから電話をかけています。)

10年前からは、両親に僕のブログも読んでもらっています。

東京で一人暮らし、いまだに独身、40歳を超えて転職、歌舞伎町の駆け込み寺でボランティア、歌舞伎町で仕事、50歳を前にして介護の仕事に転職、今は介護の仕事をしながら整体の勉強、2020年には実家に戻る予定をしているなど・・・多分、普通であれば「うちの息子は一体何をやっているのだ!」と思える事も、10年間ブログを読んでくれているおかげで(いつも読んでいるとは言ってくれています。)たぶん、なぜ私がそのような事をしているのかは理解してもらえていると思います。


この記事を書いた人

中野 正雄

介護の仕事をしたいと思い、48歳で転職する事を決めて、現在は新宿区内にある高齢者施設で仕事をしています。

関連記事

新着記事

佐藤大和がエンタメを斬る!

ピックアップ

記事検索

SPインタビュー

記事ランキング

新着記事

トップへ