第3漫画「NARUTO-ナルトー」
第3回の今回、漫画弁護士である佐藤大和がご紹介したい漫画は集英社の「NARUTO-ナルトー」(岸本斉史)。
この漫画は、1999年から2014年まで集英社『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画で、単行本は全72巻で、何度も映画化し、さらに舞台化もされ、そして海外での人気も高く、世界中で読まれている、日本を代表する作品の一つです。
現在は、主人公ナルトの息子であるボルトを主人公とした「BORUTO-ボルト―NARUTO NEXT GENERATIONS-』が週刊少年ジャンプで、月一で連載され、アニメでも人気を博しています。
さて、この漫画は、忍の世界が舞台であり、忍術や体術を駆使しながら闘うバトル漫画でもありますが、主人公のうずまきナルトが里一番の忍(里の長的な存在)である「火影」を目指し成長する物語、そしてナルトのライバルであるサスケたちとの友情物語、親子や他人との絆の物語でもあります。
ドジで出来ない忍びが、忍びの世界一の忍びに
前回のコラムで紹介した『ゴッドハンド輝』(講談社)と共通しているのが、最初は「ドジで出来ない」ということです。どうやら私はそういった漫画にすごく惹かれるようです(笑)。
この漫画の主人公であるナルトも忍者になるための学校であるアカデミーの超問題児の落ちこぼれであり、友達もいなく、ある理由から、里中からも嫌われていました。
そんなナルトが、自分の夢(火影になるという夢)や信念を曲げず、闘いながら、時に喧嘩しながらも、仲間との絆を強め、周りから愛される、大切にされる存在になっていきます。
その姿が胸を熱くし、グッとくるんですよね。
ロック・リー
僕はこの漫画(特にナルトのアニメ)で、何度も泣きました。仲間との絆や、バカにされながらも努力する姿、また絶体絶命の際に駆けつける仲間、自分の命をかけて大切な仲間を守るシーンにも何度も何度もグッとくるんですよね。
単純と言われようが、泣けるんですよ。
そのナルトのなかで特に好きなキャラとして、ロック・リーとマイト・ガイの存在があります。ロック・リー(弟子)とマイト・ガイ(師匠)は師弟の関係にあるのですが、この師弟関係がまた美しいのです。
あるシーンで、ロック・リーが忍者生命をかけて手術するシーンがあります。その際、師匠であるマイト・ガイは、絶望しているリーに対して、
というシーンがあります。
言葉だけにすると単調ですが、その背景には確かな師弟愛があり、このアニメのシーンは何度見ても泣ける名シーンだと思っています。このシーンには、他にも名言「自分ルール」といったセリフなどがあります。努力するためのルールですね。気になる方、是非一度ご覧になってください!
(BORUTOスペシャル映像『受け継がれる道』 東宝MOVIEチャンネル)
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