レイ法律事務所代表弁護士の佐藤大和(日本エンターテイナーライツ協会 共同代表理事)です。
セクハラ疑惑の米大物プロデューサー、映画界追放に
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171015-00000008-jnn-int
ニュースによると、モデルや女優へのセクハラ疑惑が報じられているアメリカの映画プロデューサーが、アメリカのアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーから会員資格を剥奪されたとのことです。
一般企業だけではなく、芸能界、エンターテインメントの世界でも当然ながら「セクハラの問題」はあります。そのなかには「枕営業」や「デート」「恋愛」の強要など、深刻がセクハラもあります。
今まで多くのタレントから相談を受けましたが、事務所の社長、マネージャーからのセクハラ、メディアに関わる人間からのセクハラなど、多くのセクハラの相談を受け、なかには強制わいせつにも該当しうる内容もありました。
ニュースでは、アカデミーは「性的いやがらせや職場でのいやがらせを見て見ぬふりする時代は終わったというメッセージを送るためだ」としていますが、日本の芸能界、エンターテインメント業界でも、パワハラ、セクハラについては、厳しく捉え、芸能界やエンターテインメント業界の「第三者委員会」や「紛争解決機関」のような組織を作り、調査をしたり、中立かつ公平な専門的な立場から、紛争を解決したりすべきでしょう。
独占禁止法の問題もそうですが、日本の芸能界は、少しずつ海外の芸能界に近づいてきています。しかしながら、海外の改革を待つのではなく、海外に先行して、日本の芸能界を改革することも必要になってくるでしょう。