仕事で渡された資料本が山のように積み上がり、週一で机に雪崩を起こしている、漫画原作なうえはらです。
さてさて、仕事柄、興味の有り無しに関わらず色んなジャンルの本を読まなくてはなりません。残念ながら、ギリギリのギリギリまでまったく手を付けられない……というのもしばしば。
ということで、今日は「最短で本の内容を知った風になれる方法」についてご説明します!
(今回はちょっと長いです)
2時間半の使いみち
ええ。それはまさに今日の午前中の話。
私は暗澹たる気持ちで新幹線に乗っていました。
東京から新大阪までの2時間半の間に、3冊の本の内容がわかった風になった上で、爽やかに感想を語る必要があったからです。
「早く読んどきゃよかった」「またやっちゃった」
なんて泣き言を言っても、過ぎた日々は戻ってきません。
こういうときは、ポジティブが大事!!
ということで、まずは駅弁タイムです。
『黒毛和牛すきやき 牛肉重』は思いの外上品な味で、楽しんで食べられました。途中、雨しきる車窓にほろりと旅情を感じたりして、いい感じにリラックスです。
さて、新幹線感を味わった時点で30分経過。
おおよそ小田原あたり。
まだまだ時間はあります。
ということで、次はゲームです。集中力を高めるためです。仕方ありません。
現在レベル840。バリバリ課金してます。
(ガーデンスケイプ (Gardenscapes) :Playrix Games)
と、そうこうしていると、更に30分経過していました。
静岡を通過しました。
到着まで残り1時間半。そろそろデッドラインです。
こうして私は、ようやく紙袋から書籍を3冊取り出したのでした。
具体的な5ステップ
では速読っぽい術を、5つのステップに分けて見ていきましょう。
1. .寝る(所要時間5分)
なぜだかこういう作業を前にすると、一定の人間は眠くなるものです。私はその一定の人間です。
疲れていては頭に入りませんしね。
5分後にアラームをセットし、目をつぶります。
2. 「はじめに」「おわりに」「目次」を読む(所要時間5分)
さすがにマズいと分かっているのか、怠惰な私もここでは意外にちゃんと目覚めます。
さて、渋々本を開いたらまずは「はじめに」と「おわりに」を読みます。
ここでは普通にじっくり読んでください。
その後、目次を読んで全体の構成をつかみます。
書籍にもよりますが、「タイトル」「はじめに」「おわりに」「目次」を読めば、大体6割程度の本を読んだ感を出すことができます。
しかし、これだけでは細かい突っ込みをかわすことはできません。
で、速読もどきです。
3. 目を普段より見開き、本を身体から離す(所要時間1分内)
※以下、若干分かりづらいかもしれません。
説明を読みつつ、実際にやってみたほうが分かりやすいかもしれません。
瞳孔を開くイメージで、目を普段より見開きます。
その上で、本全体(見開きページ)が見渡せ、かつピントがあう場所まで身体から本を離します。
これで準備完了です。
4. 視線は動かさず全体を焼き付ける(所要時間15分)
ポイントはここからです。
普通、縦書きの本を読む時、人は視線を上下しながら、文字を追っていきます。
しかし学生時代、面倒くさがり&テスト前で追い詰められた私は、それすらやめて、ただ「全体を見る」ことで時間短縮しようと考えました。
- 片ページずつ、じっと見る。
- 読むのでなくて、あくまで、じっと見る。
写真を撮る感覚に近いかもです。
(個人的には両ページ一緒に見るより片ページずつを推奨します。)
大体1ページにつき3~5秒程度とリズムを決め、意味がわかんなくても、容赦なくめくっていきます。
全体を知ろうとしなくてOKです。
ここで大切なのはキーワードを拾うこと。
一般的な書籍では、大切ワードを何度も繰り返すという特徴があります。
それを何となく拾って、記憶していくのです。
5. ぼんやり読み返す(所要時間5分)
1冊あたり200Pと考えると大体15分位、30分で分かった風にする目標なので、あと5分残ります。
その5分で、拾ったキーワードに関連しそうなエピソードを読んでおきます。
これは、細かいツッコミへの対策です。
これが『本1冊が30分で分かった風になる』読み方です。
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