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「第4回」歴史系ベテラン編集者たちから学んだ3つのこと。 うえはら

チャレンジャー: うえはら
目標 :小説本を出版する(※ゆくゆくは累計300万部超作家に!)(最初のページから読む

何気なく不動産屋を覗いたところ、30分で仮契約となって、不動産屋の斜向いの物件に引っ越すことになった、漫画原作なうえはらです。

人生に勢いって大事ですよね!

間取りを見るほどに、全然収納足りない気がしていますが
窓からの眺めが良かったので多分大丈夫です。

なんでも受ける漫画原作

漫画原作といっても色々ですが、私の場合は、「オリジナル」系から「漫画を読むと◯◯が分かる」系まで様々対応しとります。

特に依頼の7割を占める「漫画で分かる」系は、基本的にジャンルを問わずお仕事を受けている(=言われた仕事をホイホイやる)ため様々な専門家にお会いする機会があります。

「漫画で分かる」系で需要が高いのは『歴史系』『経済系』『科学系』。

その中で一番手間がかかるのは『歴史系』なのですが、今日は先週の歴史系案件のミーティングでお会いした編集者さんたちのお話をさせていただきます。

特徴1:とにかくマニアック

呼ばれるままに参加したミーティング。
そこにいたのは、完全に重鎮感漂う3名の編集者さんでした。

お一人は60代後半~70代前半くらい(Aさん)、残りのお二人は40代~50代(Bさん・Cさん)。

そんなベテランの方々に会う心づもりもなく顔ぶれを見ただけで気圧されたのも束の間、

「これ間違ってるね!」

不吉な声が響きました。

70代のリーダー編集者Aさんの手元にあるのは……
私が以前に担当した歴史漫画じゃないですか!!!

他のお二人も覗き込み

B「あ、ほんとですね」
C「この頃、◯◯は40代でしたっけ?」
A「うん」
B「イメージで描いちゃったんだろうね」
C「そうですね」

私は原作なので絵を描いたわけじゃない(←言い訳)ですが
それでも心苦しさ満載。

もちろん私だけでなく、編集担当、版元担当者、版元校閲部、外部の歴史校閲会社、監修者などなどかなりの人数が関わっていたはず(←責任分散)なのですが結構、血の気が引きました。。

歴史系漫画を本気でやろうとすると、着物の柄や文様、座る位置や目線(身分の関係)髪型、食べ物、言葉などなど気が狂いそうなほど考証が必要になります。

なので通常は暗黙の了解として、考証の基準に一定の線引を設けて進めていくしかないのですが、、三人が読めば読むほど、小さな指摘が出るわ出るわ。

とにかく詳しさが半端ないお三方で、そのマニアックさに私はただただひれ伏すしかなかったのでした。。

特徴2:気になることは何度でも

初っ端からそんな調子で始まったミーティング。

出て来る話がマニアックなことに慣れ始めた私でしたが、次に気になったのがBさんの不屈の精神。

一度流れた話で気になることがあると何度でも繰り返すんですよ。

「もう今度でいいんじゃ…?」という雰囲気になっても「で、先程の件なのですが」と復活します。

3回目くらいからは、若干コントの様相。

でも、Bさんはいたって真面目。
そして、それを相手するAさんとCさんも微笑みながら話をしています。

たぶん何度も3人で仕事されているから、信頼関係があるんでしょうね。

大先輩たちのやり取りに、かなりほっこりしました。

特徴3:ものすごく楽しそう

その後もミーティングは、一進一退を繰り返しつつ少しずつ進んでいきます。

話がマニアックなので、私は基本的に聞き役だったのですが…
とにかく3人とも歴史の話になるとキャッキャウフフされてました。

キラッキラ度が半端ないんですよ。

なんつーか、命の輝き?

いつからのお知り合いか知らないのですが、「きっと10年前も、20年前も、30年前もこんな風に歴史の話で盛り上がっていたんだろうな」と思うと、すごく幸せな気持ちになれました。

最後は私も参加ができる古い映画の話で盛り上がり、今後よろしくお願いします、
ってことでミーティングは大団円。

Aさん、Bさん、Cさんは仲良く連れ立ってお帰りになりました。

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この記事を書いた人

うえはら

小説家になりたい漫画原作者、うえはらです!

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