開幕前に更新したきり、まったく記事をアップできておりませんでした…。
しかし、なんとか無事に目標であった「いしのまき演劇祭」を終える事ができたこと、ここにご報告いたします。
…開幕後はとにかく仕事に追われてしまい、毎週開催するのがやっと。
「目標達成中」は振り返るヒマもなく、今にだけ夢中で過ぎてゆきました。
本当に色々な方のお世話になって、無事に開催をする事ができたと思います。
メディアの方々にも、本当に毎週のように取り上げていただきました。
無事に目標を達成する事ができましたので、ここで応援してくださっていた方々にも感謝を込めつつ、写真とともに締めくくりのご報告をさせていただきます。
地元ではじまり・・・
開幕は、石巻の演劇を昔から支えて来られた、いしのまき市民劇団 「夢まき座」。
“お祭りの開幕を飾らせてもらうからね”と、演劇以外にも盛りだくさんの内容で開催していただけました。頼もしく、かっこよかった。開幕にして最もお客様にご来場いただけたのがこの夢まき座さん。さすが。夢まき座さん、ありがとうございました。
会いたい人たちとあの日の日常を
続いては同じ宮城県は名取市から、「ファミリーツリー」という作品をやるために結成された団体。震災とその後の日常をテーマにしたリーディング作品に、同じく被災地である石巻市のお客様も、心を重ねて見入っていただけていたように思います。よく聞く方言に笑ったり、「なるほど」という思いと共に涙したり、空間を優しく共有する時間となりました。名取リーディングクラブさん、ありがとうございました。
会いたい人と最後にもう一度
11月はじめの三連休の終わりを飾ったのが、東京時代の仲間でもある友人が率いる劇団feblabo(フェブラボ)。若者から大人まで楽しめて感動できる作品を、飲食付きのレストランで上演してくれました。この作品をどうしても石巻でやりたいと、主宰の池田氏が持って来てくれた作品。心に残る作品で、「また観たい」「誰かに観せたい」という地元からの声もありました。feblaboさん、ありがとうございました。
石巻で“演劇”をやってやるというプライド
2週目の週末を飾ったのが、仙台から参加していただけた、演劇企画集団LondonPANDA。かつて映画館だった場所に、見事小劇場を作り上げ、石巻に新たな演劇の可能性を堂々打ち出してくれました。伽藍堂になっていたあの場所に、舞台と客席、照明と音響、劇場にある「当たり前」が作り上げられていました。いわゆるこの規模の小劇場は、石巻にはこれまでなかった。LondonPANDAさん、ありがとうございました。
不器用な一生が愛おしくなりました
3週目を飾ってくれたのが東京から参加してくれた、うさぎストライプ。
地元出身のキャラクターが夢を追いかけた波乱万丈なその生涯を、なんと一人芝居で物語っていただけました。懐かしい歌もあり、年配の方から若者まで楽しんでいただけていたように思います。個人的にも、すごく愛おしくなるような作品でした。うさぎストライプさん、ありがとうございました。
演劇だから成せる共感と鎮魂
そろそろ佳境。4週目の祝日を飾ってくれたのが、コマイぬ。
石巻出身の主宰・芝原弘さんが、満を持して地元に持って来てくれた作品。
震災を通してのリアルな物語を、原作をアレンジして演出した形で上演。
いしのまき演劇祭ならではの、なかなか言葉にはできない名作に仕上げ、上演していただけました。「面白い」という言葉では単に語れない重みと鎮魂される感覚がありました。凄い作品だった…。コマイぬさん、ありがとうございました。
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