演劇のイメージ
「演劇」というと、大きな舞台の上にヒロインなんかがいてスポットライトを浴びながら
「嗚呼…!」
なーんて叫びながら、動き回るイメージが浮かんだりしますよね。
もしくは暗黒舞踏のようなアングラな劇でしょうか。
どちらにしても、なかなか取っつきづらいイメージですよねf^^;
演劇開拓
石巻では、演劇というもののイメージがまだ多様化していないと思っています。でもそれって悲観的なことではなく、だからこそ演劇の可能性にゼロから立ち向かえる面白さがあるんです。土壌が耕された東京ではなかなか出会えない、これから開拓され得るという面白さがあるんですよね。
演劇活動の盛んな東京にいた時には、多種多様な舞台がありましたから、ありとあらゆる表現が存在していて、それを観る側の目も養われてるんです。
その副作用としてマンネリ感なんかも存在するわけですが。
街なかで起こる市街劇
斬新な表現や新しい文化って、障壁があって、それを乗り越えようとするから生まれると思っているんですが、石巻で演劇祭を開くという理由には、価値観を多様化したいという部分もあります。
石巻で劇場と言えば、大きな公共ホールなんかしかありません。
ですから、小さな商店街の中にはもちろん小劇場なんてものもありません。
でも、劇って演じる人が、観る人が、最低一人ずつ、そして演じるスペースが一人分あれば、成立しちゃうものなんですよね。
僕が主催している「R」というイベントのvol.2では、実際に石巻の街なかで、銀河鉄道の夜をモチーフにした市街劇をやってみました。
「なんだこの人たちは…?」とか「面白そう」とか、たくさんの感想をいただきました。
やっているこちら側も新鮮なリアクションを体感する事ができました。
東京で活動する役者さんたちと一緒にやったのですが、やはり普段では得られない反応をもらえる事に、役者さんとしても普段得られない面白さを感じられたようです。
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